⑪ 木米と粟田焼


江戸後期の名工、青木木米は粟田に窯を構え、陶器のみならず磁器でも多くの作品を生みだします。

木米は祇園の茶屋の出でもあり、文人に好まれる作風と、精緻な文様をもって、青蓮院の御用陶工を務めます。

窯の音を耳で聞く手法をとって、聴覚を失い「聾米」とも号しました。

左:青蓮院門前の木米を顕彰する石碑「粟田陶隠木米記念碑」
右:染付龍濤文提重/木米作(東京国立博物館蔵)