⑨ 一期一振


【模造刀 その3】

粟田口派の妙手、吉光による作です。短刀に名作の多い吉光には珍しい太刀であって、「一世一代の傑作」の意味の命名とされます。

豊臣秀吉が愛用し、紀州徳川家に渡ります。大坂夏の陣で焼けて、元々の長刀を短く摺り上げたため、短い割に広い身幅と高い反りとが、力強さを引き出しているのが特徴です。

現物は御物(皇室)
この模造刀では「小板目」の地鉄や、「小乱れ」の刃文は表現できていません